「得るは捨つるにありー捨我得全ー」 と 「発顕還元の原理」

 

万人幸福の栞 「十二条 得るは捨つるにありー捨我得全ー」にて、

一生に二度と出あうことに大窮地に陥った時こそ、度胸の見せどころである。一切をなげうって、捨ててしまう。地位も、名誉も、財産も、生命も、このときどういう結果が生まれるであろうか。いわゆる奇蹟というのは、こうした瞬間に起こる、常識をはるかに超えた現象に名付けたものである。(万人幸福の栞 十二条 捨我得全 87ページより)

との記載があります。地位も、名誉も、財産も、生命もとあります。生命もって、

死んでしまうやん。何をいうとんねん。と、はっきり言って思いました(笑)

勉强しすぎると、えらいところにいってしまうんだなあと。

私はこうはなりたくないなあとも、思いましたが、こちらについても、7つの原理の、発顕還元の原理に対となる項目がでてきます。 

執着の強み人は、いくら窮地に陥っても、名誉や財産を捨てきれません。だからいつまでも呻吟するのです。自分の生命までは捨てるとは、よほどの場合でしょう。

 そうしたよほどの場合に出くわしたら、人は捨てることもできます。だが問題は、捨てる時の心のありようにあるのです。

 未練たらしく嫌々捨てるのか、それとも「何の未練も、予想も、後悔もなく、きれいさっぱりと」捨てられるのか。ここが急所です。真に捨てるべきものは、名誉や財産や生命ではありません。そうしたものに執着する心なのです。(7つの原理 発顕還元の原理と倫理 69~70ページより) 

ここを読んで、ようやくなるほどなと思えました。

「真に捨てるべきものは、名誉や財産や生命ではありません。そうしたものに執着する心なのです。」

真に捨てるのは、名誉や財産や生命でななく、そうしたものに「執着する心」であれば、わかるような気がしました。

名誉がきずついてはなあ。

財産がなくなってしまったら。。。

生命が危機にさらされたらどうしよう。。。

など、そういったことに執着して心配ばかりして憂いていては、確かに、明朗闊達な行動は出来ません。また、後半に、

事業の上でも、経済の上でも、他奇禍にあった場合でも、恐れ、憂え、怒り、急ぎ等々の私情雑念をさっぱり捨てて、運を天に任せる明朗闊達な心境に達した時、必ず危難をのがれることができる。(万人幸福の栞 十二条 捨我得全 88ページより)

と締めくくられています。「人事を尽くして天命を待つ」の心境ですね。

また、7つの原理でも

日常でも、名誉や財産や生命に執着するから、恐れたり、憂えたり、怒ったり、急いだりの私情雑念が起こります。明朗闊達な心境にはなかなかなれません。普段の生活でそうした私情雑念を少しでも除くようトレーニングしていなかれば、いざとなってなかなか捨てられ得るものではないでしょう。...

失敗を「喜んで」受けとめ、失敗に学び、新たな気持で、取り組む姿勢を「発顕」することで、成功という栄冠が「還元」されてくる。ー平素が肝心なのです。(7つの原理 発顕還元の原理と倫理 71ページより)


普段の生活で、執着する心を捨て、私情雑念を少しでも取り除くトレーニングを行い、失敗を「喜んで」受け止め、失敗に学び、新たな気持で取り組むことが大切と説かれています。

それは、確かに大切です。失敗を喜ぶ。

居酒屋てっぺんの大嶋啓介さんに倫理法人会で講話していただいたときも、たしか、失敗したときも「いいね!」と褒めるということをいわれていたと思います。

また、YouTuber講演会の鴨頭嘉人さんも、練馬区倫理法人会のモーニングセミナーの時に、失敗したことを「よろこんぶ」といわれていたと思います。

(記憶違いだったら、ごめんなさい。)

失敗を喜べる社会や失敗を喜べる会社やチームが、ある意味最強なのかもしれませんね。

人は、失敗した時、ついつい責め心が出て、責めてしまいます。

自分に対しても、人に対しても、

また失敗を喜んで受け入れ、

「失敗に学び」

ここも、大切ですよね。

失敗に学ぶ。

7つの原理でも、

日常の失敗した場面でもそうです。「失敗しただけ、いつか成功も得られる」と、失敗ばかり重ねてよいはずがありません。発顕還元のなのだから、失敗の数に見合うだけの成功が得られるとタカをくくってよいかどうか。経験知からしても、それは無理でしょう。

 失敗した時の心境。心持ちが問われるのです。「最初失敗すること、これは尊い月謝である。喜んでまた改めてとりかかると、いつか大きい成功の栄冠がかがやく」と丸山敏雄は説きます。

とあります。失敗をして、ただ「よろこんぶ」だけでは、上手くいきません。そこから、学び反省し、次の「発顕」を行うことで、栄光という「還元」を得られるのではないでしょうか。


稲盛和夫氏のとかれる、6つの精進にも、「反省のある毎日を送る」とあります。

日々反省をすることで、失敗を活かし、改善していくことで、それを全社員で行い、何年何年も積重ねることで、1代で京セラのような年商1兆円を超える企業が出来るのかも、しれません。

まずは、失敗を喜んで受け入れ、謙虚な気持ちで反省、改善を行い、自社を伸ばし、世の中に良い影響を与える立派な会社へ成長させていきたいと思いました。


日々、「執着心」や「私情雑念」を捨て、失敗を喜んで受け入れ、失敗から学び、反省、改善を積み重ね。自身を磨き、心を高め、日々、成長進化していきたいと思います。

最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。

また、今後も、日々、学んだことや気づいたことをシェアして、皆さんのお役にたてる記事を配信できればと思っております。

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